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ヒプノシス(催眠療法)について。 麻酔が使えない患者にはヒプノシスで手術をするロンドンの病院

  • Writer: 催眠セラピー
    催眠セラピー
  • Jan 1, 2018
  • 4 min read

Updated: Jul 3, 2018

サブタイトル: 「催眠による変化にトランス(深い催眠意識状態)は必要ない」心理学者Irving Kirsch博士 (2000)


ヒプノシス・カッレジの先生の一人が、ロンドンの病院の外科医でした。


何らかの理由で麻酔が使えない患者には、ヒプノシスだけで手術をすることがあるそうで、びっくりしました。


知り合いの地元(イギリス)研究者・臨床心理士は、「ヒプノシスは医療で使われるどんな痛み止めよりも強力」になり得ると言います。


50年代にアメリカで精神科医ミルトン・エリクソンと共にアメリカ臨床催眠学会American Society of Clinical Hypnosis (ASCH) を創立したウィリアム・クローガー医師が外科手術やお産にヒプノシスを用い、それが映像にされテレビや雑誌に紹介されたことがあります。


患者は痛みを全く感じなかったと言っていました。うっとりした様子でした。


私の催眠オーディオが目指す変化に、このレベルのトランスは必要ありません。


でも催眠意識においての人間の可能性って面白いですね。


深いレベルのヒプノシスに到達できる人は「普通の大人(normal adults)」の20% (the American Society of Clinical Hypnosis, 1973) という古い統計もありますが、今はこの様な統計には信憑性がないとされているらしいです。


でも、ヒプノシスの才能がある人とはどんな人?よく「才能の99%は努力」と言いますが・・・


様々な研究がありますが、結論は出ていません。


年齢で言えば7~9才の年齢がピークだとか。


訓練か?とも思います。


私が個人的に興味深い「才能」は、イギリス記憶力チャンピオンになったドミニク・オブライエンなどですが、他にも、


例えば体操の内村航平選手。テレビで見た時、「イメージのトレーニング」がすごいんだと思いました。


お母様は、幼いころの彼に絵本の絵を記憶させて、脳のトレーニングをさせていたそうです。


素晴らしい・・・🙇🏻‍



歌舞伎の海老蔵さん。台詞を記憶する時は、ギリギリの所に追い込まれるまで何もしないとか、そんな事を聞きました。


最後には「リミッター」が外れて一回読んだだら覚えられるとか、そんな話だったと思います。


ヒプノオーディオに必要なのは、深いトランスではなく、心の中のイメージと言葉に自然に集中した意識状態です。


よく言われるのが、知っている道を運転している時の意識状態と同じだということ。


道路状況を把握しながら手と足を動かし、方向指示を出して、目的地点への道も考えて、マニュアルならギアまで操作?しかも運転しながら、他のことを考えていることが多いです。

潜在意識が舵をとっているからです。


時間が気付かずに経ってしまう、そんな瞬間です。車酔いさえしません。


脳ってすごい!?

「催眠による変化にトランスは必要ない」心理学者のIrving Kirsch博士 (2000)


ヒプノオーディオは、途中で寝てしまっても効果があるというセラピストもいるようですが、オックスフォード大学医学部客員講師ウルシュラ・ジェイムスが “It is preferable to prevent sleep from occurring” と言うように、 「寝ない方がいい」です。


(疲れている時や気持ちが動揺している時は集中しにくいので休んでから聞いてください。)


聞いていると、周りの出来事が意識から遠ざかって時間が過ぎていきますが、必要な時は、ちゃんと自分の意思で目が覚めますからご安心ください。



広く引用されるヒプノシスの定義:

「医者などの専門家もしくは研究家が、そのクライアント、患者、もしくは研究対象に向けて、感覚、知覚、思考や行動に変化を経験するよう提案する手順(と提案したときの意識状態)」Society of Psychological Hypnosis (1993), Dixon & Laurence (1992)


ヒプノシスの説明:

1. 導かれて見る白昼夢。ファンタジーのような経験。

2. 自然に入る普通とは違った意識状態 (altered state of consciousn


ess)

3. リラックスして提案を受け入れやすい心身の状態

4. 解離した状態。意識と無意識を切り離すことで、提案を受け入れやすい状態になること


ヒプノシスの効果:

たくさんの研究がその証拠を記録している。

広く知られる臨床ヒプノシスの適用は、次の分野である:痛み、不安症、心的外傷後ストレス障害、鬱、恐怖症、解離性障害、過敏性腸症候群など。

Kirsch, Montgomery, & Sapirstin, 1995 ; Lynn, Kirsch, Barbasz, Cardena, & Patterson (2000) 他


参考文献:Trancework 3rd Edition 'An introduction to the practice of clinical hypnosis' Michael D. Yapko, Ph.D.




 
 
 

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